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ロングイヤービエン3日目④

6月3日

夕食後だったか、キャンプ場に来訪者がやってきた。
野生のトナカイだ。 なんだかメチャクチャあがったし みんなも同様なのが伝わってきた。
トナカイはキャンプ場の草を啄ばみ 腰を低くしてトイレをして、翌朝も同じところから草を啄ばみ始め 同じく用を足していた。

ワイルドライフと聞くと、狩りをする肉食動物の 過激な映像を想像してしまいがちだが、私は一部はそうかもしれないけど安直だと思う。
トナカイは草食動物だけど、大体同じ時間帯にやってきて サラダバーごとく必要な分だけ食べ 来た道を帰っていく。
草を食べる場所も昨日の続きの場所からだった。

ありがたいことに、ここで肉食動物の捕食シーンは見れなかったが、以前訪れた国立公園で初日の捕食を見たことがあり サファリツアーなら挙って見に行く。
もちろん初日はライオンで 顔中血だらけだったが、私が注目したのは周辺の動物たちだった。
等間隔に距離を置く肉食動物がいて、これが捕食の優位にあたると思われる。
日々順番に捕食者が変わり、数日後にハイエナが捕食する時には 餌食動物は標本の様になっていたが、それでも食にありついていた。
ワイルドライフと言っても 何とも律儀な一面があり、なんだか飲食店前の行列を想像してしまう。

こうしてキャンプ場にやってきたトナカイを見つけ、キャンプ場の住人たちはハワハワなりながら 突然の来訪者と静かに対面している。(誰?カニ歩き。)
オランダも望遠カメラを持ち出し嬉しそうしているし 五分刈りの少年も手にカメラのバッテリーを持って嬉しそうだし、トナカイよりも気になる。(笑)

その日は別の来訪者もあったようだ。
スタッフのドイツ女が「空港から野生のキツネが来たわ。みんな来て。」とダイニングに駆け込んできた。
みんなしてぞろぞろ出てみたものの見つからず その時はお開きになったが、しばらくしてラグーンの鳥たちが騒々しく、キョクアジサイも警戒音を出していた。

団体が来たこともあり、オランダが「○○←私の名前、今日から僕もテントなんだ。ライフル持ってる(守る)から安心して。」と言ってきた。(頼もしい。キュン死。)
彼のテントの前を通り(笑顔)、ドイツ連邦の大型テントを通り カナダとフランスの間にある、私のテントに戻る。(真顔)

夜は強風がなく穏やかで、対岸のフィヨルドもきれいに見れた。
晴れたり曇ったりしながら 初めてミッドナイトサンをうっすら見ることもできた。
真夜中にアラームがなり、ミッドナイトサンを撮ろうと 私はテントから顔を出したら、ちょうど目の前に小さなキツネが歩いていたので、びっくりした。
キツネはまったく驚く様子もなく、カナダのテントを嗅いで そのまま歩いて行った。

撮影するために起きてきたのに、全てが一瞬すぎて 撮りもせず皆に声もかけず、私は目に焼きつけることにした。
晴れた白夜で、フワフワの毛にしっぽの先が茶色の小さなキツネを 白い息を吐きながら見ている。(蒼氓って感じ。)

あの静寂だけは忘れることができない。


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キャンプ場に訪れる野生トナカイ (すみっこ、けもフレ!?)

次回は、6月4日からです。


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テーマ:ちょっとおでかけ - ジャンル:旅行

2015北欧 | 12:25:21 | トラックバック(0) | コメント(1)
コメント
参考にさせて戴きます。
2020-02-14 金 12:30:55 | URL | 岡田雅登志 [編集]
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