FC2ブログ

おきらく48

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
5月16日

目が覚めると、パラパラっという雨音が聞こえた。
私は、四つん這いでテントから顔をだし どんよりとした雨雲を見てから、出かける用意をした。

どうしてヒレロズのキャンプ場にしたかというと、歩いていける距離にフレデリクスボー城があるからだ。
この城はコペンハーゲン市内からでも小一時間ほどで来れてしまうので、観光地としても有名らしい。
私は開門の時間に合わせ、歩いて城に向かった。
早い時間なので、コペンからの観光客は 今頃パンにバターを塗っている頃だろう。
思った通り人足も疎らで、しかもコペンカードが使えた。(シメシメっと。)

内部の印象は広い。 
しかも手入れが行き届いているのが、素人目でもよくわかった。 
とにかく豪華。 
部屋ごとに趣も違うから見応えもあったし、天井の細工は美しかったし、女王の派手な洋服も展示されていた。
夏場ともなれば 庭園や遊覧船なども楽しめるそうなので、そうなると1日費やすことになるだろう。
ただ悠長な事を言っている場合ではない。 刻一刻とコペンカードの有効期限が迫っているのだから。

ところが、さっきからアジア人女につけられている様な感じがする。
私がロッカー室に行くと、その女はまたバタバタとやってきて 手前のロッカーの扉をバタバタと開けてから 建物を出た所でスマホをこちらに向けてはモニターを確認するのを何度もしている。(怪しい。)

この時間帯なら 次に行くのは大方ヘルシンオアではないかと思うので、一日中付けまわすのは勘弁してもらいたい。
私は女の後を歩いた。

始めは私が気づいていないと思って、アジア女は前に周りこんだりして スマホを向けてきたが、しばらくして気づいたのか 土手の上からスマホをかざしている。
方やしわくちゃのパンフレット越しに その様子を見ている。
シトシト雨降る古城の静寂で、一種異様とも取れる光景に違いない。

すると女は突然土手を降りて 手をグーにして早足で出口に向かい始めた。
歴史ある城壁や門の細工の凝った彫刻などに全く目もくれず、何故か私は女のペットボトルの残量ばかり見て追いかけた。
結局、出口の門でまかれた。

門の端っこでしばらく様子を見ていたら、 事務所の様な所から白人のおじさんが出てきて キョロキョロとあたりを見渡し、 樽の所に佇む私を発見して〝ハッ〟という表情ですごすご中に戻って行った。 
女は多分あの中にいるのだろう。

アジア女の目的はどうせ大したことではないだろうし、 そんなに嫌なら最初からつけなければいいのに。
しばらく私は事務所や堀の周りをぶらついて 女は出てこなかったので、 キャンプ場でランチせず そのまま駅に向かった。

(続く)


stranger.jpg
謎のアジア女

スポンサーサイト
テーマ:ちょっとおでかけ - ジャンル:旅行
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
Pass:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック URL
http://falda.blog56.fc2.com/tb.php/724-f49d95ea
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。