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おきらく48

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5月13日

それからアンデルセン博物館に行ってみた。
受付でおばさんはパンを食べながら〝後30分で閉館する。〟と投げやりに言い、私が〝閉館の5時まで1時間ありますよね。〟と聞くと、〝切り絵アートと生家だけ見ればいい。30分で見終えて受付に戻ってこい。〟と強引に言うので渋々了承した。
女は投げやりに〝入場料95クローネ。〟明後日の方向を見ながら、チケットを差し出す。傲慢な態度もさることながら、半時間で95クローネってどないやねん。

さすがにアンデルセン童話だけあって見所はたくさんあり、生い立ちや人となり 作品や蔵書に至るまで、到底30分では見ることできません。(涙)
博物館にのみこまれる形でアンデルセンの生家があり、家具や調度品、窓からの見える景色までもが、当時の雰囲気を醸し出していた。
見逃したのはたくさんありましたが、(哀) アンデルセンは手先が器用だった様で 独創的な切り絵が印象に残っている。

あっという間に30分が経ち 受付に戻ってくると、横の売店で暇そうにしていたおばさん達は目をキラキラさせ、〝どうぞゆっくり見てください。〟と微笑み、(震) こんな所に素敵なネクタイがあるわと言わんばかりに、少し掲げて見せてくる。
どこをどう見て私にネクタイを推してくるのか尋ねてみたいくらいだったが、さっき館内放送で〝ギフトがどうのこうの〟と言っていた意味がようやく理解できた。
2,3枚写真撮ったら、早く売店に戻って爆買いして アジア人は帰れということであり、閉館5時は私に向けられているのではなく、おばさんの帰宅時間だということだ。

せっかく来たのだから 退館後しばらく前庭のベンチで寛いでいたが、何だか一気に拍子抜けしてしまい オデンセ観光の続きをせず、5時台のコペン行きの電車に乗ることに決めた。
この時期この時間帯で気づかなかったが、いつも多くの観光客がやって来るのだろう。
アンデルセン特需で造られた観光名所はどこか人工的で、アンデルセン童話の世界とは かけ離れているように感じた。

何年か前だったが、カトマンドゥのタメルの宿で出した洗濯物が 無残に戻ってきたことがあって、問い詰めてみたら カトマンドゥの川で石鹸と洗濯板で洗っただと白状し、このご時世にと さらに驚いたことがあった。
その昔デンマークも同じような時代が存在していた。

<昔々オデンセという町に ハンスという少年が住んでいました。アンデルセン家は恐ろしいほどの貧乏で、母親は来る日も来る日も洗濯公園の小川で洗濯をして 僅かなお金を稼ぎ、一家は細々と生活していました。
洗濯業は単調で重労働だったので、母親は素敵なネクタイを見つけては 豪勢なデイドリームに耽ったりして 気を紛らわせるしかありませんでした。
それでも冬場の洗濯は激務だったので、とうとう母親は体をこわして死んでしまいました。おしまい。>
アンデルセン童話が、ハッピーエンドで終えられない理由が想像できる。

世界一幸福な国デンマークであっても 未だに貧困層やマイノリティーは存在し、洗濯業に代わる何かしらの業種もあるだろう。そう考えると見えてくることがある。
さらに世界一幸福な国デンマークを基準にしてみると、世界には不条理がどれほどまであるのかと深淵を覗きこんでしまいそうになるが、冷静さを深めてみることで あらためて軽率に考えることができない思いだ。


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アンデルセン作品


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