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ロングイヤービエン2日目⑦ 

6月2日

めちゃくちゃキャンプ場に戻りたくない。
2日目にして、ドイツ人が過半数を超えているのだ。 
彼らが来るとロクなことがないし、嫌な気持ちでスピッツベルゲンを去るという展開が 容易に予想できた。

今回は欧州を周っているので ドイツ遭遇率は高いが、もう長い事ドイツとの関りが良くなく、私が旅している間ずっとそうだった。
何も解決していないのだから、いまさら良くなるとも思わないし 急にいい思い出ができても油断できない。(笑)

とにかくドイツ人に会うだけ何かしらあるので イチイチ例をあげたりしないが、彼らは自分達に不利益なことは極端に嫌う。
もちろん誰しもそういう面は持ち合わせているし、私としても大きく無くしたものもあるわけだが、その差をとっても やり過ごすことにしているし そうしないと旅ができない。

色々あって少しわかった事もある。
ごく普通のドイツ人であっても、群衆になれば気をつけなければならない。
すでに彼ら自身が証明しているし いまだに根底部分はそうだし、もしこの表現が抽象的であるのなら、先天的なものが本当に怖い。

今朝やってきた若いドイツ人の女の子二人は、ラグーンの道で出会っている。
フランス人が町まで案内していて、私は「ごめん。マジ自転車とめられへんし。」と断りを入れたが、彼女たちは気さくな感じで笑っていたので 難を逃れたと思って、あの自転車でも役に立った。(はぁ~。)
本当ならスタッフに女の子が加わるだけで、安心感が違うところだ。

多分ヒッチは合法なはずだが、よくオランダは「ローカルは親切だよ。手を上げたら 直ぐに町まで乗っけててくれるから。」と勧めてきたし、後日やってきた若いドイツ人達も、毎日の様に車に乗っけてもらい行き来していた。
私も何度か試したが一台も止まらなかったので、あぁって感じだった。

その中でカナダだけは違った。
私は自転車をフラフラと漕ぎながら、彼がトライしても車1台も止まらなかったのが見えて、私は「ごめん。マジ自転車とめられへんし。」と言いつつ 白人なのにと笑えてきた。
彼は気にせず「自転車いくらだった?」と聞いてきた。

それで夕食の時ジャーマンソーセージをあげたら、めずらしく「遠慮しとくよ。」と食欲もなさげだったので、みじん切りにしてトイレに流した。
ドイツ人との関連は一切ない。 ただベルリンでの主食が、カリーヴルストだったのを思い出しただけだ。

ローカルハードモードの(笑)カナダと私は、あまり気兼ねをすることもなく お互いよく話をした。
完全にソフトモードであるオランダも、私が自転車を乗りこなすことができないと言うと 彼は残念そうにしていたので、「半分は楽しめたから。」と言うと 「アリガトウ」とやさしく微笑んだ。 (かわいいっ。泣きそう。)


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犬の紐ちょっと長め。 (すみっこ、ジャーマンシェパード?)

次回は6月3日からです。

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ロングイヤービエン2日目③(スヴォルバーミュージアム)

6月2日

この島に来たら、まず訪れる場所だ。
外気で冷えきって 暖かい屋内に入るだけで、すでに眠い。(白目)
ビジターは玄関で靴を脱いで入館するのだが、文化的要素というよりも 雪やスノーブーツのままだと 建物が汚れてしまうみたいな感じだと思う。

そのため玄関は広くてベンチもあり、下駄箱の周りはスノーブーツだらけだった。
季節開講しているという大学も、ここを兼用で使っているのだろう。
フランス人によると、海洋か地質学を一学期行っているとか言っていたので、今日授業があるのかもしれない。
ついでに社会学の彼に、ミュージアムの説明をしてもらった方が面白いだろうが、今頃ゲストを町に案内しているだろう。

私は白熊が見れると思ってきたので、館内に入ってすぐ剥製を目にし ワクワクした。
なんか剥製になるまでの過程について書かれてあり、野生動物と人間との距離感がよくわかる。
床からアザラシのはく製も顔を出し、北極圏の動物が分かりやすく配置されていた。(ラグーンの鳥も。)
私はこれで十分だけど、蔵書もしっかりありそうなので もっと白熊について調べることもできそうだ。

小規模ながら良くできたミュージアムだった。
入植当時 長い炭鉱の時代 現在と、分かりやすく事細かに展示されてあり、凝縮されている感がする。
言い方はどうかと思うが、ずしっとしたパンか麺の生地を持っているような感じで、都市型(田舎者でも)は、これを綿棒で薄く延ばしきってしまうので 物事がわかりにくくなってしまう。
ここで暮らす人々と都市型の人々では、主観が大きく違ってくることもある。

ロングイヤービエンに関していうと、入植当時から観光業が主産業であり 同時に測量と調査も行っていたので、ここに大学とミュージアムが併設されているのもわかる気がする。
その後に長い炭鉱の時代があって、繁栄や過酷な労働の展示を見ながら 衰退がごく最近だったことを知った。
産業が変わりというか戻り、今は観光業と研究や調査、開発といった分野に移行しているようだ。
どこぞのムーブメントと遠からずといったところだろう。

未だに炭鉱従事者もいれば、第2次産業とかけ離れて暮らす人もいる。
以前他の国の深夜バスで 大都市の有名大学出身の若者と出会い、これから辺境地の鉱山労働に向かうと 真夜中にバスを下車していった。
彼なんか特に、第2次産業と離れたいだろう。

入植当時行われていた野生動物の乱獲は、世界中どこでも行われていた。
私は、入植地に暮らす人々が自ら制御し その結果現在に至っていると思いたいし、そうしてもらいたい。
例えば、ミュージアムを入ったところにある解説ビデオでは、白熊が殺されて少女が泣いている映像が流れているが、書籍コーナーの敷物はアザラシだ。
撃たれたのは人間を襲った白熊で、食用アザラシの革だと信じたい。

私たちは、矛盾する世界に暮らしている。


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つややかなアザラシ革の敷物 (すみっこ、昼寝ハンター)

ロングイヤービエン② (2日目)


6月2日

その後ブレーキペダル自転車がどうなったのか、知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もうねぇ、めちゃくちゃですよ。(爆)
このままだと自転車の話で終わりそうなので、後日まとめてアップすることにします。

私にとってスピッツベルゲンは、とても印象深い島だ。
グリーンランド計画からここに至るまでの流れも、不思議なものだったし 行ってよかったなと思う。

後からして思えば、島にもう少し長く滞在したかったし もう一つくらいツアーにも参加したかった。
貯蔵庫や山まで、アイゼンとライフルを持って ピクニックにも行けたかもしれない。

キャンプ場も然り。
結局は街までの往復に使っただけで、駅前の安宿と変わらない。
じっくり野生動物を見たかったし、誰もいない早朝のネッキドビーチで泳いでみたかった。
結局キャンプ場の住人と一枚も写真を撮っていないし、オランダ人の右頬(左も)にも届かなかった。(笑)

帰国してから、UL一式 ダホン ヘリノクスチェア ソトウィンドマスターなんか見つけた。
そのうち手に入るかもしれないし、世界中に島やキャンプ場はあるのだから、その旅ごとに 一つ持っていくのもいいかもしれない。

ただスピッツベルゲンに再び訪れることは、考えられない。
立ち返ってみると スピッツベルゲンを離れてからの方が、なんやかんや思うところがあるものの、これも一期一会だ。
そうして今までやってきたし、そうしなければやってられない。

折角スピッツベルゲンに来たんだし 気合い十分ということで、最初にミュージアムに行ってみた。


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手前の建物が大学、奥の建物がミュージアム (すみっこ下駄箱に靴を入れる。)

ロングイヤービエン⑫(ノルウェー領スピッツベルゲン島)

6月1日

キャンプ場に戻ると、カナダが「チョコレートあるよ。」と声をかけてきた。
こだわりのチョコレートは 初めて見かけるもので、多分美味しかったと思う。(笑)
この時から毎日食事は彼と一緒だったが、例えばお互いのテントを行き来したりだとか 一緒に出かけたなんてことは、一度もなかった。

最初の頃は誘ってくれていたのかもしれないが(?)、私は一人で過ごしていたし
よく言えば自由でマイペースな性格を、彼は理解してくれていたのかもしれない。
いつもなら翌朝も一緒に食事していることはないので、本当にめずらしいなと私自身感心する。
人によって反応は違うが それは私の問題ではないし、ある意味カナダ人は 紳士だったのだと思う。

後日女の子たちもたくさん来て、カナダ人がすり切れたズボンと 食材を入れた大きな洗濯ネットを引きずりながら ダイニングに入って来ると、全員引いていたので お腹を抱えて笑いたいほどだった。
彼は10日か2週間ほどの滞在と言っていたが、今思えば職を探していたのかもしれない。

宿によっては、キッチンに入るなり「肉とスープあるけど食べない?」と誘ってくるゲスト(シェア飯) 本日のメニュー“チョリパン”庭で焼きますなどと、ノリノリな所もあるので乗ってみる。(笑)

ここは何もなかった。
ゲストは私とカナダ人だけで、私は米を炊いて巻きずしとワイン。カナダ人は洗濯ネットからご自慢の行動食を取り出し、何か煮てた。(謎)
少し離れてフランス人が食事していたので 巻きずしを少しわけて、カナダ人にも分けたが「僕にお金を使うことになる。」と言うので、私は「心配しないで。明日も食べるから。」と言って、ワインと食後のコーヒーとチョコレートはあげなかった。

今日は宿が静かで、久しぶりにドイツ人がいない。(感動)
オランダ人はアムスから来たばかりで、「キャンプ場知ってる?」と聞いたら「中央駅の近くにあるよね。」と言っていた。
(当時)私はオランダの休日クイーンズデーと言っていたが、彼はキングスデーだと言って譲らず しまいに翌日入口の手書き伝言に“キャンプ場キング○○○オランダ人名前”と書くほどだった。 (素敵。かわいいっ。両目ウィンク。)


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素敵なキャンプ場 (すみっこ初日)

ロングイヤービエン⑪(ノルウェー領スピッツベルゲン島)

6月1日

“1日目書きすぎじゃないかなぁ。”“補足もあるからしょうがないよね。”“書いても書いても終わんないし。来年にしようかな。”“切りのいいとこまで書くか。”
目下せめぎ合ってますが、もうちょっとだけ頑張ってみます。(無)

底の薄いテントブーツは 流石によろしく無かったようで、帰り道に足裏が痛くなってきた。 往復1時間半はキツイ。
途中で白人のおじさんに出会い「メリーなんとかという宿はどこかな?」と聞かれたが、私も知らなかったので車を呼び止めたり 遠くで見かけたカップルに駆け寄ったりしたが、全員スルーだった。(爆)

結局わからずじまいで、おじさんは「今日着いたばかりで困ったな。ホテルで夕食にするよ。」と言って、来た道を戻っていった。
とにかく人遭遇率が低いのと、辺境地と民度の勝手なステレオタイプはよくないと 自分自身を戒めた。

ラグーン側の道は未舗装。 
そろそろ足も限界で、引きずりながら(そんなに!?)と自分でも驚いた。
ちょうどラグーンの看板があったので 何気に見てみると、飛来する野鳥の種類と説明と注意喚起が書かれてあった。 

ラグーンは砂利で囲われた中に島がいくつかあり、季節になるとそこに水鳥達がやってくる。
その周辺には、海側にヌーディスト可能ビーチ 陸側にキャンプ場があるので、我々と密接に関係する。

私は野鳥についてよく知らないけど、
キョクアジサシ クロトウゾクカモメ ミツユビカモメ ムラサキハマシギ ハイイロヒレアシシギ ハジロコチドリ コモリガモ ホンケワタガモ ケワタガモ カオジロガン シロカモメ ユキホウジロ
だそうです。

キョクアジサシが攻撃的らしく、“Show respect!”という力強いフレーズをもとに 説明通り準備して、ラグーン(キャンプ場)に向かった。
英語名がアクティックターンというだけあって、一年で北極と南極を行き来しているというスペックの高さからしても、到底勝てそうにもない。(笑)
しかもキャンプ営業期間中いるらしい。

しばらくすると、上空に2、3匹パタパタとやってきて鳴きだした。(警告)
ちょっと増えてきた。(勧告)
正面から飛んできた。(突撃) 
どう見ても頭を狙っているので、こっちも必死ですよ。
これだけは声を大にしてお伝えしたい。「ちゃんと看板は見ておいた方がいいですよ!!」と。

キャンプ場に着くまで、ずっとキョクアジサシのターン!(震)


↓赤い線の中、立ち入り禁止(水鳥保護区) 
*赤い点線のみ通行可ヌーディストビーチへ。
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赤い屋根キャンプ場食堂バスルーム(中央)
その下の点々がテント
↓空港、世界種子貯蔵庫    →町
    (すみっこ境界線を歩く。)
 
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