エイフィヨルド(ノルウェー)⑥

5月23日

ホステルの朝食を逃し、実に惜しい。
もう観光どころではなく、早くツアーが終わって 夕飯の買い出しに駆け出したい気分だった。
しかもネイチャーセンターのいけす水槽で、丸々と太った大きな鮭科の魚がスイスイ泳いでいる。
私は新巻鮭をがっつりといきたい気分のまま、美味しそうな匂いがしそうな売店や完璧にテーブルセットされたレストランを横目で見て、外の芝生で狩りの音を聞きながら、今夜は絶対魚だなと。例え缶詰であってもと心に誓った。

私の想いとは裏腹に、バスは例のごとくワチャワチャしていた。
バスでスペイン人はワーワー言っているし、ネーチャーセンターの上映時間20分のビデオですら騒音で聞き取れない。
しかも展望台で写真を撮っていると、東南アジア系のおばさんが「邪魔だ。どけどけ。」とピンポイントにせめてくる。
私が我慢しても我慢しなくても 彼らは反応を楽しんでいるようだったので、いつものように無視しているが、それでもノルウェーの観光客の多さは 許容範囲をはるかに超えていた。

ネーチャーセンターを出発すると、だんだんと季節が逆戻りしていく感じだ。
初春の若草色から じょじょに残雪が見え、そのうち川が凍っている。
ヴォリングまで行かなくても所々に滝があり、雪が溶けた夏にはダイナミックな滝を見られると思う。

この時期は滝もチョロチョロといった感じではあるが、まだ人は少ない。
夏をお勧めしたいところだが、有名な避暑地だけに色々な面で妥協する必要がありそうだ。
キャンプ場もいくつかあって サイクリングやハイキングを良さそうだが、ひょっとしたら女性一人の場合、気をつけなければいけないかもしれない。
あえて言えるとしたら、高額なタクシーかツアーバスの2択。

エイフィヨルドの上級ホテルは営業していたが、麓でもシーズンオフはクローズする宿もあり 展望台のあるヴォリングの上級ホテルもオープンしていなかった。
私は雪をザクザクと踏みしめて、展望台から大地の割れ目を眺めた。
そこから長いヴォリング滝を眺めることができ、ピリッと冷えきった空気の中 すみきった景色がよかった。


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ツアー客です。


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エイフィヨルド(ノルウェー)⑤

5月23日

さてヴォス滝ツアーは出発した。
見た目は観光バスで下に荷物入れもあり、中に入ると乗降チャイムがあって路線バスの様だ。
単に機材の問題か 観光客が作った生活の足なのか ちょっと疑問ではあるが、最初馴染みがなかった風変わりのバスにも、毎日乗っていれば じきに慣れた。

観光客は鉄道やバスやフェリーに乗ってやって来るが、集落に向かう連絡船があることから かつてローカルはそちらの方が 主流だったのかもしれない。
断片的な生活圏と都市部へのアクセスが違っても 今では多少なりとも過疎地の生命線になっているだろうし、そう考えればイチイチ観光ポイントで停車するのも 我慢できるのだろうなと思った。

やれベルゲンだオスロだといっても、スタバンゲルからオッダを経由したり オスロから氷河を越えてきたら とにかく無限大で、そのうちカヌーやアイゼンなんかも空想した。
そんな事を考えているから、アンパンマン号に乗ったコナン君がやって来て、四六時中バイキンマンに我慢ならないでいる。
とにかく「ここはどこ?」「次は何時?」のチャプターを終えところだ。

バスに乗ると 意外にも多くの観光客で席は埋まっていて、この季節ハダンゲルのツアーだから 人も少ないだろうなという予想を大きく外した。
しかもナイスな場所に座ると、後ろのバイキンマンスペイン人がワァワァと言いだしたので、大至急移動してせせこましくパンを食っている。

ほどなくしてネイチャーセンターに着いた。
想像していたより立派なセンターで、入場料はツアー代に含まれていたのか 実際の金額はわからない。
中は動植物や人々の生活に関する展示なんかも数多く見応えもあり、またネイチャーセンタ周辺の景観もよかった。
確かこの近くにもキャンプ場があって 来る直前まで悩んでいたが、 インフォメに荷物をドロップしているから 残念ながらエイフィヨルドまで戻らなければならない。

時々狩りの音が谷間に響き渡っていたので、ジビエ料理やっている所もあるんじゃないかな。


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ネイチャーセンターの丸々と美味しそうな美しい魚たち

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エイフィヨルド(ノルウェー)④


5月23日

ここで訂正がございます。
タイトルにしておりましたロフトハスは エイフィヨルドのことでしたので、ここに訂正しお詫び申し上げます。

どちらもハダンゲルにありますが、エイフィヨルドとロフトハスは別の場所です。
昨日の話を引用すると、アンパンマン号のコナン君で混乱し 名犬チーズの顔がバタ子さんに見えたといった感じですか。

途中からフェリーに乗ったこともあって、ノールハイムスン~ボス~ウルビック間かと思っていましたが、ベルゲン~ノールハイムスン間の電車がないので 実際にはベルゲン沿線を船でいったのではないかと。
ひょっとしてインフラ面で問題があったのかもしれませんね。
おかげで日記は混乱してます。

ロフトハスでリンゴ食べ放題もいいけど シーズンではなかったので、ボーリンフォスという滝のツアーに参加するため エイフィヨルドにやってきました。
観光地というより避暑地といった感じの落ち着いた集落で、ワチャワチャした観光客がいなければ寂しい感じですが、私はいない方が落ち着きます。

エイフィヨルド観光局で、ボーリンフォスツアーを申し込むことができます。
季節にもよると思いますが、私は昼ツアーに参加しました。
外に何台かバスが停まっていたのと 長蛇の列だったので、団体ツアーも利用しているようでした。

ボリンフォスツアーは、ハダンゲルビッタネイチャーセンターとボーリンファスに行く内容で 2~3時間の行程です。
観光局はトリバゴの女性に似た人ひとりで、あれやこれや地図を広げで案内しているので 一向に進む気配がありません。
自然センターで美味しそうな鮭が泳いでいるのを見て 滝に行って写真撮るだけなのに、何をそんなに聞くことがあるのかと不思議でなりませんが、白人はいつだってそうです。
私は大荷物を持って外に出て、外のバスドライバーに「フォッセン?」と確認して トランクに預けました。
これでツアーに参加する事をドライバーに知らせておきます。

事前の情報では、ツアー代3千円くらいでした。
ところが5千円に値上がりしていたので「ひぃ…大人1枚。」と言うと、女性は「荷物はどうした?」と聞いてきて「ドライバーに預けた。」と答えた。
すると「こっちで預かるから持って来い。」と言うので、仕方ありません。
私は小走りでドライバーから荷物を返してもらい、「フォッセン。フォッセン。」と自らを滝だと言わんばかりに言って、大至急観光局に戻りました。
これでツアーに参加する事が伝わったのではないかと思います。

女性は「コピー機の所に置いておけ。」と言い ついでに便所もかしてくれ、どちらも無料でした。いい人です。
私はバスのドライバーに「フォッセン。」と言って バスに乗りました。
ワチャワチャして、何だか疲れました。


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ボリンフォスツアー


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エイフィヨルド(ノルウェー)③

5月23日

鉄道と時刻表を旅情にのせ展開するミステリー小説は、古今東西ファンが多い。
そして午後のお紅茶や温泉湯けむりでひらめいた主人公は、華麗にトリックを紐解いてみせる見所が、後半に必ず登場する。
このようなミステリーにとって、鉄道や時刻表、主人公の設定がきちんとなされているのが前提である。

例えば私がミステリー小説の読み手だとする。
主人公は警部や探偵だろうと思っていたら、向こうからアンパンマン号に乗ったコナン君がやって来て、謎のストーリーが展開していく。
最後までアンパンマンはどうしたのか気になるが、コナン君はジャムおじさんがパン屋を閉店したことについて一切触れず、腑に落ちない感じのまま物語が終った。

***

今からエイフィヨルドに向かう。
2種類の時刻表で事前に確認し、昨日、駅の窓口で切符を購入した。
ベルゲンを7時57分に発ち、ボスに9時10分に到着する。
それから9時15分発ウルヴィック行のバス、エイフィヨルド行のフェリーに乗り継いで10時24分に到着。
エイフィヨルドの観光局から11時45分発ボリングフォッセンツアーに参加し、14時40分に戻ってくる。
宿はエイフィヨルドのキャンプ場。
テント設営後は散策と夕食の買い出し、夕食後はテントからフィヨルドを満喫するといった予定。

ベルゲンを7時57分に発った旧式電車は途中で停まり、乗客はなんだなんだとキョロキョロしながら列車を降りる。もちろんボス駅ではない。

小雨の中、空地から船着き場に行って 隙間に落ちない様にフェリーに乗りこんで、じっとしていた。
おじさんに手助けしてもらって、ダンプのタイヤをステップにして 隙間に落ちない様に冷や冷やしながら 40数キロの荷物を持って、フェリーを降りた。
既に1日を終えた気分だった。

そこからバスに乗りこんでボスに着いたのは昼前で、いつ来るか分からないエイフィヨルド行バスを 駅前でブラブラして待った。
午後にもボリングフォッセンツアーがあったと思うが、もう期待しないことにした。

ウルヴィック行バスの乗客は私一人だけだったので、見所で停車し撮影する時間も取ってくれたり ガイドしてくれたりしたが、このあたりの路線バスはこんな感じだ。
ウルビック村のドライバーとりんご話で盛り上がり、収穫時期だったらロフトハスまで船で渡って リンゴ食べ放題の宿に行きたかった話をしたら、ウルビックもお勧めだというので それもそうだなと思った。

バスに別れをつげ、フェリー乗り場にいた熟年イギリス人カップルに その勢いのまま話しかけたら、ワライカワセミの様に笑っていたので ドン引きした。

エイフィヨルドでフェリーを降りると、観光局前に何台もバスが停まっていたので そろそろ出発かと思って 急いで長蛇の列に並んだ。
今何時なのかわからないし、ツアー出発時間もわからないし、ツアーバスと団体バスの違いもわからないし、 なんなら長蛇の列がツアーに参加する人達なのかもわからない。

そういえば昨日窓口でひと悶着あった。
7時57分電車だと午前のツアーに参加できるのは知っていたので その電車に乗りたいと言ったが、窓口の女は満席だから8時52分にしろとしつこかった。
それだと午後ツアーになってしまうし 乗継を考えたら11時発でちょうどといった感じだったので、8時52分に乗っても ボスで2時間潰さなければならないし しかもこの大荷物だから何もできない。
とにかく立ってでもいいからと言って 7時57分の切符を売ってもらったが、座席ありだったので拍子抜けした。

ところが電車は旧式で自由席だったうえに 電車で1時間ほどの所なのに 電車フェリーバスを乗り継いで 謎のルートに何時間もかかった。
そういえば、タウに着いた時もそんなことがあった。 (→参照ブログ)
今から思えば、最初からめちゃくちゃだった。

つまり私が見ていたオフィシャルの時刻表は二つとも仮想で、実際の時刻表は今でもわからない。
ツアーだとガイドや旅行会社が穴埋めしてくれると思うが、個人で旅行する人は気をつけてくださいとしか言いようがない。

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りんごの収穫は9月頃だそうです。

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エイフィヨルド(ノルウェー)②

5月23日

「どうしてエイフィヨルドに行ったのですか?」と聞かれても、何ら違和感はないだろう。
答えるとしたら、「アップルシードルを...いぇリンゴの可愛らしい花を見たかったのですよ。」と答えるだろう。
ベルゲンからフロムに向かうのが一般的だが、私は一旦ハダンゲルフィヨルドのあるエイフィヨルドまで下ることにした。

昨夜は一睡もできなかった。
私がコクコクと寝ようとする度に、ドイツオーストリア女が ベッドをガタガタを揺らしたり バスタオルを引っ張って落としたりと、昨夜の悪い予感以上だった。
何度目かタオルを取りに降りてから 時計を見ると2時前だったので、このままでは電車に乗り遅れてしまうと思って アラームをセットした。

朝無事に起きれ、下の女は携帯を持ちシェーのポーズをしたまま 顔をこっちに向け寝ている。「うそやろぉ。」と半信半疑見ていたが、女は白目で寝ている。
上からニタニタと見ている女の目的は分からないが、昨日のアジア女の様に挨拶はせず(→参照ブログ) 私は荷物と整理を終えて出た。
とにかく今夜エクソシストの少女に挟まれなくていい事だけは、確かだ。

ロビーに行くと 連泊中の東欧グループがいて、時々宿泊棟の廊下ですれ違う 髪からバスローブとスリッパまで全身ピンクの淑女も 今朝はさえる様なオレンジを身に纏い張りきっていたし、私がパッキングしている間、前のアグリーセーターの紳士達も 無言で準備万端の様子だった。
私は6時40分すぎのバスに乗るので 7時からの朝食にはありつけないから悲しかったが、彼らも早朝からわいわいと調理していて ひょっとしたら朝食前に出発するのだろうか。

私がバス停に立っていると、しばらくしてやって来た日本人らしき女は、先にバスに乗り席に座り ドライバーにサンキューといって金も払わず駅で降りていった。
小雨の中10分以上もいたので悴み、40数キロを担いでバスに立ち、800円支払って降りた私は何だったんだろうと思いたくもなるが、今さら驚きはしないし 私が日本人と連れだたない理由の一つでもある。

さて、ようやくベルゲン駅にやってきた。
少し早目に着いたが、7時57分発オスロ行の電車に乗れるだろう。 これでボスまで一本で行けるし、おまけに席に座れ 車内も暖かった。


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これフェリーだよね?

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