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クングスレーデン(王様の散歩道)⑥


6月9日

田舎の方に行けば、鉄塔に有線がぶら下がって繋がっていく光景を、山の尾根づたいに見ることができるが、携帯だと鉄塔だけなので(無線)、画期的など思っていた。
最近まとめサイト見ていたら、携帯基地局が宇宙に浮かんでいるとか、いないとか。

去年だったか、カリフォルニアの山火事の大災害は、多くの犠牲と混乱を招いた。
気候と地形からみて、自然と人間の関りを何度か味わっているとは思うが、それでも規模が大きすぎた。
今でも復興に関わっている人もいると思うが、初動の段階で大規模な通信障害が発生し、軒並みITがダウン。あのカリフォルニアで。
その時に宇宙に浮かぶ衛星基地局が活躍したそうだ。

その前の年は、オーストラリアの山火事だった。
毎年あるものだけど、それにしてもビクトリア州のは甚大で、今でもコアラの包帯姿が思い出されて 泣けてくる。
衛星は知らないが、元々エア(セスナとラジオ)を飛ばしているので、無線的なものは得意だと思う(雑)。

災害は絶対ダメ絶対と思うのは変わらない。私のマイノリティー感が、敏感に反応してしまう。
ただ世の中って進んでいるんだなぁと驚いた。
北欧は昔からIT先進国だし、最近はタリンあたりが盛んで 旅行してて凄いなと思ってた。
有線だろうが 無線だろうが 衛星だろうが、ストックホルムも西欧と同じで、結構な都心でも集合住宅が多くあるので繋がっていけると思うが、スウェーデン北部でどれほどの上りが、期待できるのか。
今はスウェーデンの野っぱらにいるので、携帯もバッテリも必要ないので、宿に置いてきた。

昼頃から徐々に冷え始め、装備をちゃんとしてきたら そこら辺でキャンプをしていた。こんな国ないやろ。
とにかく小屋まで行かないと、食事ができないというジレンマと生水問題(笑)で、ホンマにもぉっといった感じだ。

地図で見ると、池か湖のほとりに小屋がある(アビスコ側から一番遠い)。
流石に池か湖が見えてくると安堵したが、そこからが長く感じた。 一番の理由は、沼地から雪原に入って ラッセルしているので、 ぜんぜん先に進まない。
ようやく地面に置くことができたバックパックから水を取り出して、一気に水を飲みほしたいほど 息があがっているが、あと2日飲み水なしで過ごさなければならなくなるので、やめた。

どんな状況か精神構造か、なかなかお分かりいただけないだろうと思うが、頭の中は、ウルトラライトの事しか考えていない(すまん笑)。

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クングスレーデン(王様の散歩道)⑤


6月9日

アビスコ側から入ると、しばらく平地を歩き ひと山超えたら何かあって(トランスポテーション情報から推測) ニッカルオクタに到着するので、徐々に高度を上げて 山を下った先がどうなっているか分からない。

YHからやって来る日帰りのトレッカーなどは、緩やかなトレイルを楽しみ 高台に登って眺めを楽しむか、冬期ならオーロラステーションまで登れるのかもしれない。
なので、結構な覚悟と 10㎏のバックパックの重さが肩に食い込むわりには、しばらく孤独な旅路とはいかず、簡単に言えばトレイルで天丼マンやカバ男に出会うような気さえする。

何人か軽い挨拶を交わしたかもしれないが、熟年カップルが印象的だった。
彼らは軽装で、とても楽しい一日を過ごしている様で、私が「素敵なペアルックですね。」と声をかけると、照れくさそうに「女友達だから。たまたまよ。」と癖のある英語で大げさに否定した。

本当にごめんなさい。
てっきり一人を男性だと思っていたので、男女のカップルだと思っていた。言語を超えて、ダイレクトに伝わってしまったようだった。
無知の露呈以上に 私自身が無意識に差別することもあるし、女子会 ズッ友 双子コーデ 男役みたいに、多角的にアグレッシブにLGBT取り組んできたし、最近ではパリコレに女装おじさんまで出ている。
ひょっとしたらキャンプ法があるくらいだから、ペアルック法があるかもしれない。
何やねんスウェーデン(本音)。

しばらく行くと、今朝ダイニングで出会った英語圏の女性がいた。
彼女はデイパックを背負い「私はこれから宿に戻るわ。これから先はいけないわよ。」と言って、雪がひざ丈まであるといったジェスチャーをした。
何度あっても同じ事しか言わないし、私が「何日滞在するの?」と聞くと、彼女は全部で9日間だと言ったので、トレイル踏破するつもりだったんだと理解したが、出来ないのに何しにいるのか不思議だった。

私も地獄のドミに戻りたくないがために 3日間トレイルをやることを言えないので(笑)、「そうね。あなたの言う通りかもね。考えてみるわ。ありがとう。」と笑顔で返した。
しばらく行くと、ドミで私のベットを横取りした男がいて、今度は石に座っていた。無視した。
誰とも会いたくない(本音)。

そんな感じで、昼食後もしばらくは平坦なトレイルだったが、徐々に道が悪くなっていった。
ぬかるみに板が2枚置いてあるところもあるが、本流とは違う支流の様な川があちらこちらにあるので、その日の水量で板が沈んである場所もある。
窪地なら湿地になっているし 傾斜があれば川が流れているので、歩くだけで地形がわかるが 知ったところでどうという事もない。

泥地ではないが、踏みしめるとスポンジ状で水が染み出てくるので、スイスで買ったばかりのゲーターが泥だらけになった。
荷物が重くて肩が痛くなり 荷物を降したいのに沼地におけない。
時々風雪でまがった白樺に 跨いで腰かけたりしたが、行動食や飲み物を取り出せる術がない。

カバ男たちに出会わなくなったので良しとしても、足からの冷えと、南下しているにも関わらず 少し高度を上げたくらいで、これほど季節が戻るものかと震える。
地図を見ながら、小屋到着予定の2時を過ぎ いったい何時に着くのか見当もつかない。

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なんか凍ってんで。

クングスレーデン(王様の散歩道)④


6月9日

スウェーデン人にとってみれば、ここは一種のアミューズメントパークなのかもしれないが、私にはハードルが高かった。
小屋がオープンしていれば、少なからず燃料や食料、飲料水などを補充することも可能かもしれない。
ただ確約は一切ない。トレイルには何もない。

ニッカルオクタからの送迎がどこまでか知らないが、100㎞越えの道のりを走る道がないので、一度トレイルに入れば引き返せない(引き返す往復の距離を考慮しても)。
アクシデントがあれば、それを補える体力と食料を確保しておかなければならないし、グループで行ったとしても同じことだ。
とにかく自分に何が必要で 何が足りないかを知る、大きなキッカケになった。

私はバックパッカーとして長くやっているので(笑)、時間をシビアに考える傾向があり、もう少しお花畑でもいいかなと思ってしまうが、全然プライオリティが高くないので 考えるだけ時間の無駄だということは、知っている。
なので削るところは全て削り、一日で四季が訪れる様な日を過ごしても 街のタイムリミットまで必ず宿に到着するようにしている。

では孤独はどうか? 
一人で旅しているので、十分いや十二分に問題なく過ごせるし かえって人に合わせる方が面倒に感じる様になってしまった。

自分でも意外だったが、食に対する否定的な感情が半端なかった。
スピッツベルゲンのキャンプ場で一緒だったカナダ人や 極地をやる人には申し訳ないが、ドライフードや ジップロックにグラム単位で計り入れる方法が、私自身考えられず 嫌悪感が半端なかった。
私はトレイルで3日過ごしたので、もしトレイルを完結するのなら これを絶対やらなければならない。

今日のランチはミックスサンドイッチとバナナとコーヒー。
食パンも一斤、乳製品、ハム チーズ スモークサーモン、パスタ、缶詰、果物、お菓子色々、日本食、考えただけでもワクワクしちゃう。

ところが飲料水が重たくて 4リットルに減らしたが、小屋に着く前に2リットル空けてしまった。
今夜と後二日 2リットルだけで持たせられないし、どうにか飲み水を確保しなければならない。
そのうえ小屋が開いてないと知らなかったので、燃料とバーナーもっていなかったから 煮炊きできない。
いや、それ以上に生水だけは危ない。

アムスで夕飯ビスケット2枚(ビールジョキ2杯とモーヒート2、3杯キューバリブレだったかな。)だけだったなんて、全く比ではないと言えよう。
3日間のトレッキングを変えるつもりはさらさらないので、何とかしなけれはならない。
どうしよう(ピエン)。

ついでに距離計算してみたら、私の足で10日くらいかかる(途中に山もあるし休息日も加えて)。
食料もそうだが、ギア、フィジカル面も考えなければならないし、火おこしも出来ない(ギャフン)。

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バリエーション豊かなトレイル(泥、水、雪)

クングスレーデン(王様の散歩道)③


6月9日

都市と自然での過ごし方の違いについて 以前どこかで書いたと思うが、気持ちの受け取り方だけというだけではないらしい。
例えば明暗や寒暖のギャップみたいに、身体がジワッと順応していくものもある。
もちろん個体差もあれば日々の鍛錬てきなものもそうだが、どのくらい時間を要するのか 実際にやってみないと分からないものだ。

例えば大自然の絶景を見て感動する行動。
要するに、過程があってこその感動であり、長期間の縦走であれ 長時間のバス移動であれ、そこも含まれている。
それではVRとかARはどうだろうか。
私は視覚からの刺激ではないかと思うし、言い方を変えれば人間的な感受性だと思う。
動物ならモニターの周辺をキョロキョロする。

大自然の中で地べたに座って食べるサンドイッチもおいしいし、町中のカフェのブランチもおいしい。
だからといって食べ物持って、どこでもドアで移動するのは無理。
私が言わんとしている事が分かっても分からなくても、どちらでも構わないです。

***

私はトレイルに真顔で立っていた(笑)。大自然に気持ちがついていかない。
入口の周辺は観光客の散歩道として整備されている様で、高台にベンチがあったり パワースポット的なものも置いてあったりした。
昨夜YHのドミで私のベッドを取った男が ベンチに腰かけていたが、こんな大自然で椅子ごときで。無視した。

トレイルに沿って川が流れているので、雪解け水が本当に心地よかったし 天気も良かったので猶更だった。
多少のアップダウンはあったが しばらく状態のいいトレイルを歩き、宿で心配されたほどの事は一切なかったので、拍子抜けするほどだった。

宿を出たのが10時過ぎだったので、確か数キロ先にあった休憩所で軽いランチをした。
そこにはトイレや焚火ができるコンクリの屋根付き東屋があってとても便利で、スウェーデン人でもない キャンプ初心者にとって、心強いと言えば心強い。
余談になるが、スウェーデンではどこでもキャンプができる法律があり、国民は心置きなくキャンプができる権利が与えられている。

今日のお宿(小屋周辺)まで15~20㎞。
10時過ぎにYHを出て、ランチの場所の距離と時間を見て、到着時間を割り出した。
まぁ2時すぎかなぁ~なんて。
ホンマ甘かったわ(爆)。

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ちょっとした観光名所(パワースポット)

クングスレーデン(王様の散歩道)②


6月9日

荷物に関して言いたいことがたくさんありすぎて、どれから手をつけていいのかわからない。
とりあえず50㎏ちかくある荷物を、2、3日のトレッキングに出るため10㎏にした。(自分でもすごいと思う)
テント寝袋マット 食料飲料水だけで、あっという間だった。

最近ではキャンプ番組や漫画もあって、いろいろな情報が入ってくる。
本当に便利な世の中になったし、私は新しいものは積極的に取り入れていきたいと思う派だ。
ただキャンプ飯やギアなど見ていると、バーベキューとファミキャンのグループ向け ワゴン車で運ぶギア類で、ソロキャンには少し難しい点もある。
トレッキングとは違うし 出来れば焚火いけるかなと思っていたが、まぁ後で書くことにしよう。

私のバックパッカーは 45リットルくらい(カトマンで買ったパッチもの)で、ウォータープルーフではない。
アビスコからニッカルオクタまでの1週間~10日間で 70リットル以上要するらしいが、私にはちとキツイ。
多分グループやパートナーで行く人達は、このあたりを調整しているのだろうと思う。

もちろんガイドやグループツアーに入ればいいのだけれど、今まで一人でやってきたので、逆にストレスになってしまう。
初日午前中でキレるという(笑)、無い無い。
もしグループやツアーに入るなら、お金を支払いロッジ泊にして 荷物を先にドロップしておいてもらうだろう。 
あとシャワーも使いたい。

トレッキングでは、着ている洋服や下着は基本変えず 万が一用に替えは持っていくが あくまでも万が一用だ。
あるブログを読んでいたら、その日本人の子は雨合羽でツーリングしていて、連日の雨で服が全滅だった。
幸い彼は毎晩ロッジで乾かせてよかったが、途中から靴下レジ袋靴の順番で履くようになっていた。

せめてもの乙女心で、私は身体ふきシート ナプキン 脇パットで 服の代用をしたが、
嵩張るしもったいないので、手ぬぐいで代用できないかなと思い始めている。
ただアウターだけは3層にしている。(現場からは以上です)

今回は服編ということで、続編あるかなぁ。

***

トレイルはよかった。
初日は晴れで、風が冷たくなければ 強風でもなく最高だったが、自然なので仕方がない。  
多少のアップダウンはあったが、それでも登山というほどでもなく 楽勝楽勝。
歩きにくいところや 水没した所などは補修してあり、トレイルのメンテもちゃんとされていた。

本当に大自然で驚く。
五感で言うと、全く音がないので 自分との距離感が図れない。
私は白い息を吐きながら 感動とは違う困惑の様な気持ち?で、あぁとしか感じ取れなくて、
妙に自分のタスクばかりを気にしていた。 
何時までに休憩所に着いて お昼休憩して 何時までに出発して 小屋まで何時間かかるといった感じで、
四六時中 時間ばかり気にしていた。

白夜なので、まったく意味がなかった。

kungsleden2.jpg
大きい何か、

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